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平成29年11月13日(月)
是永 俊晴 会員

 


オーラルフレイル


是永 俊晴 会員
 どちらかと言いますと、婦人会など女性向けの講演が得意なのですが、この間、商工会議所で話した内容をまとめて、ダイジェストでお話させていただきたいと思います。
 当クラブの平均年齢は60歳を過ぎていると思いますので、前期高齢者向けの話をいたします。
 オーラルフレイルとは虚弱という意味で、加齢による筋力の衰え、反射の衰えによって色んなものに障害がでるということです。
 弥生時代と、現代とでは、咀嚼の回数が違います。1食につき弥生時代では4,000回噛んでいたものが、現代では680〜700回ということで、食べ物が柔らかくなってきました。現代では子供たちもハンバーグが好きだったり、固い肉が嫌いだったりということで、軟食となり、噛む力が衰えてきています。
 急激に歯がなくなってくるのが、60歳〜70歳にかけてで平均で10本なくなります。これは歯周病によるも、噛む力が衰えてきたということが原因で、柔らかいものばかり食べてきて、顎の骨、筋肉も弱くなります。これは、文明病です。ここでいかに歯を減らさないようにするかが大事です。
 定期的なメンテナンス、口腔ケアすることにより、本数を減らさないようにできます。下がった歯槽骨は戻りませんので、いかに予防するかが大切ですので、半年に1回はメンテナンスに来てくださいと伝えています。
 1971年から「8020」という運動が始まりました。その当時、80歳で20本以上の歯が残っている方は、10%ほどだったのですが、今は40数パーセントとなっており、キャンペーンの効果が出ています。
 食べられるものによって6グループに分けられています。(グループ1=スープ、……グループ6=たくあん、ピーナッツなど)赤ちゃんは1から6に上がっていきますが、歳をとると下がっていき、赤ちゃん返りし、段々寂しい食生活になっていきます。自分だけ別メニューということは寂しいことです。
 メンテナンスですが、歯ブラシだけでは汚れが40%残ります。一番効果があるのが糸ようじです。使い方にコツがありますので、かかりつけの先生や、歯科衛生士に習うことをお勧めします。
 健康寿命をいかに伸ばすかということが重要になってきます。75歳以上の方を抽出してとったデータですが自分の歯で何でも噛んで食べられる方の「寝たきり」の率は10%、入れ歯で噛めない方の寝たきり率は3倍となっています。認知症においても、1.9倍というデータもあります。
 噛めなくなれば、外食にいかなくなり、旅行にも行きたくなくなりますし、例会にも行きたくなくなります。食というものは、それだけ大事ということです。外に出なくなるということは、認知症も進んでしまいますし、足腰も弱り、社交的な動きもなくなっていきます。最後の最後まで自分の口で噛むということは非常に大事なことです。

 

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