子供達の数がピーク時と比べますと、60%台まで落ち込んでいます。ざっくり言いますと、県内100校の県立高校がありますが、60校になってもいいのではという事になります。ただ、そうはいきませんで、現在十数校が2つが1つに、3つが1つになろうとしています。
教育委員会と、教育委員会事務局は違いまして、教育委員会と言ったときには、私を含めまして、6名の教育委員が、何か議案があったときに合議で決めるというのが教育委員会です。通常、「教育委員会」と言った場合、教育委員会事務局を指す場合がありますが、ケースバイケースで事務局を含めた全体を指す場合があります。
大阪の橋本市長が、日本維新の会にて「維新八策」の中で、教育委員会制度の廃止を謳っております。首長の権限の下に教育を考えなければならないのではないかと、知事部局の1つに教育委員会をおいたらどうかという事です。数年後には教育委員会はなく、私の職は「教育部長」になっているかも知れません。
今年の大きな2つの柱 「命を守る教育」 「人としての道を踏み外さない」
最近大きな1つの課題は「ネット社会のいじめ」です。インターネットや携帯電話メールでのいじめがあります。これに関しましては、学校教育も含めまして、社会で取り組んでいかなければいけない問題です。
子供達の数が減るという中で、逆の傾向を示しているものがあります。特別支援教育です。知的障害、発達障害の子供達の数が非常に増えています。今までは特別支援学校という専門の学校としてやってきましたが、議論としましては、時には特別な教育を行い、時には障害のあるなしに関わらず、みんなで一緒に教育を受けるというバランスの取れた教育の在り方を模索していかなければならないと思います。
課題としまして、職員の不祥事という問題があります。どういう背景の中で起こったものかを調べていきますと、若い先生の場合、インターネットなどを通してのメール交換から始まり、熱心が故、教師と生徒の関係を超えたところに行ってしまうことがあります。私達は1人1人の先生の心に、どこまで迫った指導や共通理解が出来るのかなと、無力感を感じながらも、いろいろな方法を考えていかなければならないと思います。
教育というものは、途切れることなく、恒久的に行っていく営みであります。その時々の課題に対応しながら、次の時代を担う子供達に、力強くバトンを渡したいという思いの中で、教職員と一丸となってこれからもやっていかなければならないと思います。