クラブ週報

本日は米山記念奨学生のチー君にお越しいただく日ですが、ただいま九州の五島列島で海洋生物の研究に行かれてお休みです。今月末には出席される予定です。チー君に九州まではどうやって行くの？船で行くのと聞きましたら、自費で飛行機に乗って行くとのことでした。奨学金が生かされて本当に良かったと思います。次週は委員会、最終例会は昨年、大変美味しかった静岡弁当さんの上のトムジュニアさんでの例会を予定させていただきました。１年の労をねぎらい、みなさま楽しみにお越しくださいませ。

まずは、会長をお認めいただきましたみなさま、そして会長に推薦をしてご連絡をくださいました歴代会長のみなさま、本当にありがとうございました。私の会長職は、会長エレクトへの就任が決まってから始まり、大杉会長と、安藤幹事に勉強させて頂き本日をむかえさせて頂きました。会長の職は大変身に余る光栄です。人生において、静岡中央ロータリークラブの会長になれたことを大きな名誉として生きていくことが出来ます。そんな大げさなと思われる方もいらっしゃるでしょうが、実は本当に思っております。

さて、最後の会長の時間なので少し長めのお話しをさせて頂きます。私は、ご縁がございまして奉仕プロジェクトに長年携わらせて頂きました。ロータリークラブは友情と奉仕の連続です。毎日をロータリアンとして生き日々の経済活動を通して自身の職業倫理を向上させ、例会では友情を深め、それぞれ個人が職業を通じて高めた倫理観とロータリーで培った友情で社会奉仕、青少年奉仕、職業奉仕、国際奉仕で活躍することがまさにロータリアンの醍醐味であると考えます。確か、静岡中央の３０周年記念事業を始まりとして、当時在籍されていました山梨会員の伝手で、キリスト教カトリックのシスターでフィリピンに在住する日本人の方と知り合えました。最初の一年は、会員から衣服のご提供を受けて段ボールに詰めて船便でフィリピンのドンボスコ協会の孤児院に送りました。

次回は、静岡中央ロータリークラブから有志を募り、集めた衣服は船便で送り、現地で直接渡しにフィリピンを訪れました。そこは寄宿学校で、近隣の児童と孤児が共に生活をする学びの場です。孤児は協会への寄付で制服を着て食事をします。孤児の子ども達は、他の子と差別されないように、公にはしていないと聞きました。シスターと共に交流会として夕食をレストランで食べました。フィリピンは大変に治安が悪く、どんなに近くの距離でもタクシーに乗りなさいと言われております。フィリピンはキリスト教の信仰が厚く、シスターと一緒に歩いていれば安全であると一緒に徒歩で帰路につきました。おっしゃる通り安全でした。うす暗い路地を歩いていると夕食の残りをパックに詰めていたシスターが路地に座る子ども達にそっと渡していく姿を見ました。渡すものが無くなると、店に寄りサンドイッチなどを買って、渡していたように記憶しております。もしかしたら、シスターは食事に手を付けていなかったのかも知れません。内容や会話は覚えておりませんが、我々は立派な夕食を食べて、お酒も飲んで、夕食を残したことが恥ずかしくなりました。シスターと一緒にお店に入り軽食を買って渡したことと、昼に教会に到着した時にいただいた、ぬるいマンゴーが食べたらたいっへんに美味しかったことは記憶に残っております。

その次回は、それこそシスターの案内でセブ島の山奥の、確か、ここも孤児院に行きました。今回は一人１箱で６箱ほどの段ボール箱を直接飛行機に乗せた、まさに手運びです。羽田、成田、関空などの主要都市の便は昼間などの良い時間に到着しますが、名古屋から出ましたので２２時過ぎだったように記憶しております。多量の荷物を持ち込むには事前にインボイスなる荷物の内容証明が必要でしたがそんなのはありません。税関で孤児院に届ける荷物だと懸命に説明しますが、英語が話せても孤児院が出ませんし、携帯はスマホでしたが、Wi-Fi が無ければ高額請求になりますので安易に使えません。取り上げられることを覚悟しておりましたが何とか入国できました。すると、いらっしゃるはずのシスターはいらっしゃいません。

やっと入国した大荷物のおっさん達が閉店間近の薄暗い空港の外でたたずむしかありませんでした。 そんなこんなでシスターと会え、ホテルに着きましたが近隣にはお店も見つからず、ホテルの閉まった食堂にお願いして軽食とフィリピンのサンミゲル缶ビールで到着に乾杯しました。
静岡で言えば道が悪い梅ヶ島へ、沢を木でできた橋などをトラックで渡り山の上の集会所みたいなところが目的地です。音楽が鳴り横断幕がかかり一向を盛大に迎えて下さいました。今回は、皆様から預かった寄付を渡すのでは無く、町のスーパーでお菓子やおもちゃを大量に購入して子ども達に渡しました。昼食は現地の方がご用意してくれたひとり一回のブッフェです。炊いた白米とフライとデザートを並んで貰って一回で終わり。卵が貴重で、ゆで卵にしていたのですが、殻が割れて大量の蟻さんがゆで卵に乗っておりましたが手で払って、本当においしそうに食べておりました。私も頂きました。

子ども達は見るからにお古か、支援品のＴシャツを着ております。Ｔシャツは子ども用では無く大人用、男女関係なく着れるものを着ておりました。男の子なのにピンクを着て、しかもヨレヨレでぶっかぶかで肩が切れている子供もいました。足は裸足です。
２５年ほど前に別の組織の事業でフィリピンマニラ近郊のスモーキーマウンテンの学校に行ったときは鉛筆やノートを届けました。その時に聞いた子ども達の夢はなんだと思いますか？お腹いっぱいご飯が食べたいでした。
では、１０年程前のフィリピンセブ島の村の楽しみはなんだと思いますか？毎日が繰り返しで、本当に楽しみが無いので何よりこうして来てくれることが楽しい、嬉しいと喜ばれました。
日本も問題が山積しておりますが、世界規模でみれば誰もが羨む楽園です。祖先に感謝いたします。

どちらかと言うと、ロータリーの国際奉仕は、井戸や学校や図書館などの生活の基盤となる建設の資金援助が主だと思うし、それがわれわれがやるべきことではございますが、静岡中央ロータリークラブでは、結構行き当たりばったりで、考えてみれば危険で、泥臭い援助をしてきた実績がございます。
私は、国際奉仕でフィリピンに２回、おしごと館に３回携わりました。そんなわけで苦労を知っておりましたので自身の会長年度に、誰か国際奉仕を立案して連れて行ってくれ。おしごと館をやってくれとは言えませんでした。

いずれ、血も涙もないリーダーが育ち、ご計画なされた際は、是非先頭で頑張りたいと思いますのでその際はご指名を宜しくお願い致します。
今日はまだ６月２日です。６月はあと２８日もございます。ばんたび申し上げますが、毎日が会員増強でございます。今月は総会が多い月になりますので、是非静岡中央ロータリークラブのお話しを楽しく周りの皆様にお話ししてください。そして１６日は委員会になります。ご無沙汰している仲間を是非お誘いいただいて友情を深めて下さい。どうぞ宜しくお願い致します。