私は横浜の出身で、東京の大学に通いながら、ラッシュアワーに一生付き合わされるのはどうかと思っていましたが、友達の関係で静岡に来る機会があり、昭和49年に静岡新聞社静岡放送に入社しました。昭和52年、20代の頃この楽団の創立にプレーヤーとして参加しました。
　毎年定期演奏会があり、今年は42回目となりました。また、静岡フィルでは海外公演をたくさんやらせていただいてきました。1986年に中国の浙江省が初めての海外公演で、オマハ、カンヌで公演を行ってきました。
　静岡放送で、番組の取材や制作、ニュースの中継など技術の人間として40年やってきて、60歳で定年となりました。40年とは、普通のサラリーマンが仕事を始めて定年になる1つのサイクルではないかと思いますが、一昨年静岡フィルも40周年を迎えました。現在90名の団員がおります。
　静岡フィルは他の団体と比べて、とても恵まれた環境にあると思います。最初の頃は、テレビ静岡のスタジオをお借りして、19時にニュースが終わり、その後19時15分から練習をやっておりました。その時の名残で、今は19時15分からAOIや市民文化会館で毎週火曜日に練習しています。この例会も毎週行っているということで、すごくファミリー的な雰囲気がよくわかりますが、私たちも毎週仕事が終わってから、楽器と奮闘しながら一汗かいて帰るという、とてもファミリー的な楽団です。
　オーケストラには色んな楽器がありますが、私はをバイオリン担当しており、佐々木智子さんはも素晴らしいバイオリニストです。6割から7割が弦楽器で、その他、フルートなどの木管楽器、トランペットなどの金管楽器、打楽器など、だいたい11種類くらい楽器で、少ない編成では50人くらい、多い時には100人を超す編成で演奏会を行っております。
　アマチュアだからこそ音楽を楽しむために集まっている90人です。演奏会の達成感で、打ち上げのビールが美味しいということもありますが、特徴として、とても出席率が高いことがあげられます。毎週の練習を楽しんで、レベルアップしながら演奏会の本番をむかえます。定期演奏会の他に、特別演奏会や、子供達のための演奏会を行っております。
　本番のコンサートにもお越しください。また、オーケストラを支援していただく後援会の個人会員、企業協賛として、ぜひお支えいただけますと幸いです。演奏会のチケットなどをご用意させていただきますので、ご支援いただきました金額の半分はお手元に戻るという感じになります。