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平成31年3月11日(月)
常葉大学客員教授
井野 盛夫 様

 

 

〜 防災の最先端から考える静岡の防災 〜


井野 盛夫 様
  私は防災局長をしておりました。今日は東日本大震災から8年目ということで、メディア等でもこの地震についての報告がされています。静岡県民は、「東海地震」という言葉が耳タコになっていて、どちらかというと、「なぜ東海地震が起きないのか?」ということに関心があるかもしれません。
 昭和51年、石橋克彦さんが「駿河湾地震説」を発表し、静岡新聞でも夕刊一面に掲載されました。それを受け、静岡県でも「地震対策班」を設けました。「いつ来ても不思議ではない」というキャッチコピーが付いており、2、3年の間に地震が起こるのではないかという気構えで仕事をしておりました。しかし、1976年から現在まで約40年間、静岡県民は「いつ起こるか、、」という状況に置かれています。
 お手元に「地震防災ガイドブック」を配らせていただきました。このガイドブックは地震防災のテキストになっております。お住いの地域にも自主防災組織が作られているかと思いますが、静岡県の組織率は100%に近い数字です。逆に言えば、私たちは知らないうちに自主防災組織のメンバーであると言えます。
 数年に一度、10年に一度くらいで、1,000人単位で死傷者が出る地震が起こっています。地震は、物理の計算通りにいかないところに問題があります。同じ市内でも場所によって地盤がかなり違い、地中の中は、非常に複雑な構造になっています。ですから、過去の地震災害を紐解いていかなければなりません。静岡県民は、「関東地震は延焼火災」、「兵庫県南部地震は家屋の倒壊、延焼」、「東日本大震災は津波」によって大勢の方が亡くなった理由がそれぞれ違うということを学ばなければなりません。

 1.防災に関する法律
 2.災害に対する考え方
 3.地震災害と風水害
 4.自分の命を守る
 5.地域の防災活動に参加する

 古い家屋は、耐震診断を行い、弱い箇所を補強しておく。備蓄におきまして以前は3日分と言われておりましたが、7日分ということになっています。皆様方地域の防災組織で率先して活動していただきたいと思います。また、身体に支障がある方や高齢者、乳幼児は防災の面から支援してあげないと安全がはかれないという考え方を持っていただきたいと思います。

 

 

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