東京の町田出身で、1学年1,700名ほどいる超マンモス校の桐蔭学園を卒業し、立命館大学を卒業後、電通に10年弱勤めましたが、上場する前で、コンプライアンスがメチャクチャなブラック企業真っ只中を過ごして、その後教育界に入ってきました。電通では主にスポーツビジネスとテレビ局を担当してました。
　静岡聖光学院に勤め、現在副校長をしております。今日は、静岡県庁が推進しています、ラグビーワールドカップ特別アドバイザー、静岡県ラグビー協会理事としてお話させていただきます。特別アドバイザーとしましては、清宮君のお父さん、清宮克幸と二人で務めております。
　静岡中央ロータリークラブ様には、いつも秋の中学生の大会、3月の少年ラグビー大会で大変お世話になっており、大変感謝しております。また、大変励みになっております。
　ラグビー自体がマイナーで、特に静岡ではマイナーですが、ワールドカップが静岡で開催されます。当時のラグビー協会会長の森元総理と、川勝知事が早稲田の学閥であことと、サッカーワールドカップを成功さて、インフラを持っているということで、静岡が会場に選ばれました。
　アンテナを立てるという意味で、「選択的知覚」という心理学的な言葉があります。何か興味を持ってインプットされた事で、景色が変わります。今日の私の話を聞いて、「ラグビーワールドカップ」が選択的知覚に入れていただけたら嬉しく思います。
　日本でラグビーはマイナーですが、参加する他国では大変メジャーな競技です。日本人が観に行かなくても、海外から来日して席を埋めると思いますので、観客動員は問題ないと思います。その中で、11月3日決勝戦の翌日に、「思ったよりすごかった！」「もっと早くから興味を持って関わればよかった」「ビジネスチャンスもあったな」と思われてしまうことが一番恐いことです。
　海外の富裕層が20日以上休暇をとって来日し、たくさんのお金を落としていきます。インバウンドをどう取り込むかという戦略が大事になります。最悪なのが、静岡で試合だけ観て、カジノをやりにシンガポールへ行き、戻ってきて試合を観て、京都を観光し、秋葉原で買い物するというケースです。観光資源の多い静岡ですので、ブログやSNSを活用するなど、観光立県になるチャンスを、オール静岡で考えていきます。
　教育改革についてお話させていただきます。今までは何を教えるかばかりで、どう教えて、どう導くかというストーリーがありませんでした。答えのある教科書を暗記して、答えられる人が優等生でした。縄文・弥生時代を詳しく勉強し教科書の最後の方の一番大切な近代史は間に合わず、自分たちでやっておけという教育でした。これを逆にし、地政学的な地理が必須となります。また、現代文の日本語を大切にということで、古文漢文は選択となります。一方通行型の授業から、会話をしながらの双方向型の授業が今後増えていくと思います。
　最後に静岡聖光学院は50周年を迎えます。大規模な改修工事を金丸さんにプロデュースしていただいており9月に完成する予定ですので、校舎を見に来ていただけたらと思います。