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平成28年11月28日(月)
静岡英和女学院校長
吉田 幸一 様

 


企業魂を学校経営にどのように活かしているか


吉田 幸一 様
  初めから学校現場にいたわけではなく、28年間ソニー本社におりました。プロフィールを見ていただくと、比較的順風だなと思われるかもしれませんが、実は全然違います。父は役所に勤めておりましたが、途中で生業を興しましたが、あまりうまくいかず、私が大学入学の頃、事業に失敗しました。なんとか大学にはいけましがた、人生の落差を経験しました。生活が厳しい中、どうしたらいいのかと考える中、勉強するしかないなと思い、それが勉強のモチベーションとなっておりました。また「経済的に苦労しないように、大学を出たら自分で生業を起こすのではなく、大きな会社に入りなさい。勉強だけではなく、音楽や芸術など趣味を持ちなさい。賢い女性と結婚しなさい。」という苦労した母の遺言がありましたが、この3つは守りました。
 ソニーの社長・会長をやられていた、沼津市出身の大賀典雄さんと私が初めてお会いした時に、大賀さんは大学はどこだ?ソニーに入って何をやってきたか?とかは、一切聞かず、小学校高学年時に好きだった科目を教えてくれと言われました。さほど勉強しなくても才能として備わっているものが、高学年の得意な科目という意味だそうです。私は、国語と理科と音楽と言いました。皆様も面接の時に、大学名を聞くことも大事かもしれませんが、小学校高学年時の得意だった科目を聞いてみてください、一生を左右する大きな要因になっているかもしれません。また、大賀さんは、集中できる時間は3時間しかないということで、3時間勉強して、3時間寝るということを大学の時からずっとやっていたそうです。大賀さんは会社に入ってパイロットの免許をとって、自分で操縦して海外へ行っていました。一回文章を読むと全部頭に入ってしまう人でした。そして16億円という私財を軽井沢に寄付して、名もない音楽家が演奏を発表できる「軽井沢大賀ホール」ができました。
 生意気にも勉強ができて、ソニーに入ったという自負がありましたが、入ったとたんに自分の実力のなさを思い知らされました。大学、大学院で勉強するより遥かに会社で勉強しました。若い優秀な人材がどんどん入ってきますので、自分のポジションをキープするには努力しなければなりませんでした。
 仕事と生活のバランスが大事で、どちらかが荷重にかかるとアンバランスになります。特に経営者にとっては、従業員の生活とバランスを考えることが必要だと思います。
健康と、生活、家族を大切に、「WOLFHE」、「人生時計」ということを考えながら、企業経営をやっていっていただければと思います。良い仕事を通して社会貢献、経済発展に寄与できるように祈念いたします。

 

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