私は国家公務員として5年間勤めた後、美容の世界に飛び込みました。経営の事なんか全く分からずに、東京の赤坂にエステティックサロンを開きました。その結果、どんどん赤字が積み重なり、最終的に1,000万円以上の赤字を抱えてしまいました。私は何とかなると思っていたのですが、周りの方が大変心配してくれ、ある方に「最後の手段として占い師さんにみてもらったらどうか？」との提案をいただきました。物は試しと思って見て頂くことにしました。車椅子に乗って現れたその方は、開口一番「あなたは一財産できる！」と言いました。その後の話は全く覚えていませんが、「一財産」の言葉だけをもらい、家に帰って、どうやったら？何で一財産作るのか？を脳みそが爆発するくらい考えました。結局見つからなかったのですが、「考えてはいけない！」という事に気がつきました。”一財産”という言葉だけを言い続けながら暮らしていましたら、ある日本当に不思議なことが起こりました。友達の先生が、ゲルマニウムを使った温浴器を紹介してくれ、導入することにしました。何の根拠もありませんでしたが、「このゲルマニウムで一財産築くんだ！」と体が反応しました。そして美容器具にしようと、理学博士を見つけ、”ゲルマニウム美容ローラー”を製品化しました。最初は在庫の山で四苦八苦しましたが、考えるのを止めた瞬間「淡谷のり子さんをモデルにどうですか？」と話しを頂きました。淡谷さんは当時80歳でした。美容器具として売りたかったのですが、昭和62年当時、健康器具として2万8,000円で100万本売り上げました。

　今現在私は、自分が体験したことをコーチングエネルビア、脳科学と融合させたメソッドとして伝えています。
　「どんな風に世の中を見ていくか、それだけで全てが変わる、何一つ正しい物なんか無く、全てどう見るかの認知だけである」という事を、少しでも多くの方に知っていただけたらと思っています。