今日は私共の商売であります、「木造住宅の耐震補強」についてスライドを見ながらお話させていただきます。
静岡県の資料から「東海地震が来た場合に建物の年代別木造住宅の被害想定」があります。昭和45年以前の建物は、大破が10.96%、中破・一部損壊を合わせますと約半数以上の建物は潰れてしまうとされています。昭和45年から昭和55年でも半数近くが同じ結果、昭和56年以降については約3割と想定されます。昭和56年5月31日以前に着工したものは、建物の壁量が少なくなっています。会員の皆様もご自宅に不安がありましたら、静岡市役所の建築指導課に連絡していただきますと、無料で耐震診断をしてもらえます。
私共の耐震補強工事は、「一般工法」と呼ばれます、建物の中に筋交いや壁を入れて補強する工事をしております。壁が少ないことで、家の柱の倒れは大きくなります。「筋交いセンサー」という器械を使い、筋交いの有無を調べたり、「鉄筋センサー」を使い精密診断を行います。
以前会長あいさつでも話しましたが、「家具の固定」も大きな要素です。ホームセンター等で便利な商品が揃いますので、家具の固定も行っていただきたいと思います。
建物の強度は地震が来たときに皆さんの命を守る大原則だと思います。皆様のご親戚などでも古い住宅にお住みの場合、「一度やっておいたほうがいいよ。」とお伝え願い、皆様のご紹介を頂ければと思います。