静岡市内７クラブ合同例会
講師 ： 柳家 花緑 師匠 「笑う門には福来たる」のか？
・寄席文字の紹介 私の「花緑」という看板。空白をなくすという文字で、満席を願うもの。橘流が手書きで書いております。
・今日のタイトルは、私が四年かけて書き上げた本のタイトルです。アマゾンで2度のベストセラーを受けました。筑波大学の村上和雄教授（細胞学）に協力を得て、笑いが体にいいということで、笑うと血糖値が下がることを書いております。二時間落語を聞くと血糖値が下がる。今日落語を聞けると思うだけで血糖値が下がる。笑み筋を刺激するだけでも血糖値は下がるそうです。また、笑いは体温を上げ、免疫力を上げます。人間には60兆個の細胞があり一日8,000個のがん細胞が出来、馬鹿笑いは2,000個のがん細胞を死滅させるとわかり、一日四回笑えば、がん細胞は死滅する計算になります。
・私は識字障害という病気で、字の読み書きが苦手、注意欠陥で先生の話を聞いてられない多動性障害であり、多弁症です。よって、落語家は自分に合う仕事です。すぐに覚えてしゃべれます。
＜落語「なぞのビットコイン」披露＞
・落語家は税金を取られなかった商売でした。商売として認められてなかったということです。それを先輩が税金の徴収を希望したそうです。歌舞伎は千両役者と言われるくらいお高い存在で、江戸に千両というお金が流通する場所が、魚河岸・吉原・歌舞伎なのだそうです。
・江戸時代１００軒あった寄席も国立演芸場を入れても5軒となりました。落語協会と落語芸術興行のふたつがあります。来年の大河ドラマではビートたけしさんが、古今亭志ん朝を演じます。のむ・うつ・かうの人でいた。それが無くなり、今では、コーヒーを飲む、ゴルフを打つ、猫を飼うになってしまいました。これが、いい芸人が育たなくなった原因ともいわれております。
・私は、平澤観音の平澤寺に師匠の跡を継ぎ豆まきと落語会に参加させてもらっており30年になります。私お酒が飲めないのですが、その席で「君は人生を半分損している。」と言われる時がありますが、その方を見ても人生を得しているようには見えません。と言っても酔っ払いはチャーミングで好きです。普段まじめに仕事をしている人が、お酒で崩壊するのが好きです。そのギャップが人間の魅力と思います。
＜落語「親子酒」披露＞
主な活動