奉仕プロジェクト常任委員会
NPO法人静岡市子ども食堂ネットワーク
理事長
飯沼 直樹 様
〜 子ども食堂について 〜
2016年から竜南小学校区で「子ども食堂」を開催したところから、この団体の活動が始まりました。当初は4ヶ月に1度程度の新しい子ども食堂の開催を行ってきましたが、気づけば5年経っておりました。その間に色々な方々のご協力をいただきながら、各小学校区に子ども食堂を増やしていきました。
我々の目的は、「最終的には静岡の全小学校区に子ども食堂を作ろう」ということですので、まだまだ道半ばですが、ここまでなんとかやってこれました。ただ、コロナの影響で16会場のうち、3会場しか開催できていない状況にありますが、またもう一度「再起動」という形で頑張っていきたいと思っています。
ダイドーさんとコラボという形で、静岡市内に設定されている自動販売機の売上から、こども食堂の方に募金という形で支援いただいております。企業様との連携ということは、当団体にとって非常に助かることですので、今後も業種を問わず、繋がっていけるように模索してまいりたいと思います。
子ども食堂の定義としましては、「子どもたちが歩いて行ける距離にあること」「提供される食事は無料、または低額である」「子どもたちのふれあいの場であること(ボランティアにとっても)」となります。子どもたちに来てもらって、食事をたくさん食べてもらい、悩みや相談を聞いたりしています。
子どもファーストではありますが、子育てに悩みを持っている保護者様の相談や手助けを行ったり、地域住民の方々の交流の場として、コミュニティとしても活用する、子どもたちを中心として、老若男女集まっていただくことで、子ども食堂が成り立っています。子どもたちの食事提供はもちろんメインですが、家で勉強をしない、仕方がわからないといった子たちに「宿題塾」として、宿題を支援しています。合わせて、ボランティアさんによる「ワークショップ」「体験学習」も行っております。
昔は「子供会」がどこにでもあり、地域の方が繋がっていましたが、今は子供会があるところは少なくなりました。地域に住む方々のコミュニティの場として復活させる意味でも色々と考えております。
子ども食堂を立ち上げるときの助かる支援として、「ボランティアの支援」「お金の支援」「食材の支援」「場所の提供」があります。PTAや地区社協、小学校の校長先生からお話があったり、サポートをさせていただくことで、繋がることのなかった関係者様と子ども食堂を通じて繋がることができ、新しい価値観が生まれていきます。子ども食堂はまだ途中の活動でありますが、この活動、支援の先にどんなゴールがあるかは、やってみなければわかりません。
最後になりますが、「地域の子ども食堂は子どもたちを取り巻く環境の健康診断なんです」と話をさせてもらっています。この健康診断を地域でやっていけたらと思っています。
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